春は別れの季節(会社編)

 
ここのところぐっと春めいて来た。
今日も別れの日。
 
ウチの部署に鎮座していた大次長が病気の為退社することになった。
全盛期にはユーザサイドの大ボスとして、数々の伝説を作った人。
 
私が入社する頃カラダを壊し、ウチに移籍して来た。
そのシステムのみならず、ビジネスマンとして非常に広い視野を
持ち、尊敬していた。
 
席が近かったせいもあり、調査とかを任してもらった事もある。
そんな大次長最後の出社。
 
私は一人で門まで送っていった。
だってウチに大きな財産を残してくれた人だもの。
 
「ウチのウチたる仕事をしろよ。」
深い。深くてオレにはまだ分からんです。
 
「これを部長に渡してくれ」と社員カードを預かる。
残った食堂のカードもかなりの金額分くれた。
 
背中が見えなくなるまで見送った後、タバコを吸ってみた。
カラダを壊すまで仕事に生きた人。
 
大次長、どうかお達者で。